小説の書き方を知りたい人は、まずマインドを整えよう!

まず、小説の書き方の基本のお話をします。

起承転結は基本です。
だけど、もっと根本的な基本があります。

それが、「経験を見せる」「感情を見せる」「自己開示する」ということです。

小説は文法を見せるものではありません。
自分の世界観を見せるためのエンターテイメントです。

小説を書くことの基本は、文法を正しく使うことではありません。
自分の感情を曝け出すことです。

そんな小説の書き方を、私の短編小説「僕の初めては113秒。」で説明します。

 

初心者が持っておきたい「小説の書き方マインド」

最初に刺激的なことを言ってしまいますが、「読んでもらいたい」「売りたい」では、絶対に読まれません。
「売りたい」から書くのではなく、「書きたくて仕方がない」から書くのです。

  • 抑えきれない感情がある
  • どうしても言いたいことがある
  • 自分の頭の中を曝け出したい・自分を知りたい

つまり、自分のために書くということです。
仕事もそうですが、自分の好きなことだから書ける・続けられるんだということを知ることが大事です。

文章を書くのが苦痛なのに「印税で暮らしたいから」と書いていると続きません。断言します。

投稿サイトでも自分のサイトでも、書いて公開すれば読んでもらえるわけではありません。

私が小説を書いているのは、はっきり言って自分のためです。
何のために生きているのかわからず、生きているのがツラいなと思っていた時に書き始めました。
そして、私には読んでくれる親友がいたので、読んでもらいました。

そこで、親友に「読んでよかった」と言ってもらえたので、他の人も喜んでくれるのならいいなという気持ちからネットに公開するようになったのです。

最初から「売ろう」と思って売っていません。
作家さんの中には、「売れる本を書く」と思って書ける人もいるでしょう。
けれど、私はまず小説を書くきっかけが「自分を知るため」であり、書く目的が「自分の信じている人の言葉や行動を伝えること」なので売れる本というのは書けません。

「今人気のジャンルの小説書いたから読んで! 一生懸命書いたんだから読んで! 頼むから読んでください!」

と、友達にごり押しされても、引きますよね?

でも、一人物静かにニヤニヤしながら読書している人が近くにいたら、自分も読んでみたくなってタイトルを盗み見たりしませんか?

そのニヤニヤしている人は書いているあなたです。
自分でもいいのです。
反対に、自分が面白いと思わない小説を他人が面白いと思うでしょうか? 思わないですよね。

だからまずは、自分のために、自分を満足させるために書く。自分が読みたいと思うものを書くことが大切なんです。

 

小説の書き方──プロット編

①起承転結の『結』を決める

一番書きたいこと・伝えたいことの『テーマ』『ゴール』『目的』です。どう例えてもいいですが、私は『テーマ』とします。
ストーリーに一本、筋を通すために『テーマ』は必要です。

今から例として見せる『僕の初めては113秒。』でもラストに込めました。

 同じ日常を繰り返しているように感じるが、同じ時間は一秒としてない。
 同じように見える景色、朝、昼、夜、それに合わせた行動、天気、そこにある物、繰り返される四季──似ているけれど、同じものは二度とない。
 その時に考えていることも、体を作る細胞でさえも違う。毎日変わる。

~略~

 一つ、また一つと、そのたくさんの『初めて』をかき集めて。
 今のこの僕の18年間はある──

②テーマにつなげるために、『起承』の部分を作り上げる

私の場合は、

  • 「初めてを数える」をする──起
  • 電車の事故(結につなげるための事件・イベント・場所など)──承

としました。

起承転結の『起』と『承』は、『結』のために作ると言っても過言ではありません。
いわゆる、伏線の部分ですね。

『転』は一番書きたい・書くきっかけとなった『感情』を載せます。
あまり他の部分『起、承、結』とはつなげて考えなくて大丈夫です。

次に詳しくお見せしますが、大まかなプロット(起承転結)はこんな感じで進めてください。

 

『転』は一番書きたい『感情』の部分にする

感情といってもたくさんあると思いますが、一番書きやすく、初心者がとりかかりやすいのは『怒り』の感情です。

悦びの時は穏やかでいることが多いです。
つまり、エネルギーを最小限に使っている=リラックスしている時です。あとは、解放された後とかですね。
なので「書く」という行動につなげにくいんです。
小説を書くのは、思ったよりもエネルギーを使います。

書くというエネルギーにまで動くことが出来る感情が『怒り』なんですね。
怒っている人は、人を怒鳴ったり暴力を振るったりと攻撃的です。
ちょっとふわ~っとしたことを言いますが、怒りの感情は攻撃するエネルギーを生み出すことが出来るということなんです。

僕の初めては113秒。』も、怒りが元となっています。
どうしても書きたかった「怒り」の部分はここです。

人身事故に対する父親の発言(「いい迷惑だ」と言ったこと)に対し、主人公は怒りを覚えます。

 それは、こういう意味か? 死ぬなら誰にも迷惑をかけずに死ね。
 それとも、こういう意味か? 自分とは無関係の場所と時間を選んで死ね。

 どちらにしても、その人は死ぬ。
 どちらにしても、自分はいつものように仕事ができれば問題ないということだ。

 ふざけてる。仕事がそんなもんだと僕に教えるな。

 人の死を何とも思わない奴が人を感動させることなんてできない。

 何も感じず、何も考えず、自分の意見を押し殺したまま、人の指示と評価を糧に生きる。
 生きる? 本当に? これが生きるってことなのか?

これは、私の体験談です。
人身事故の電車に乗っていたのではなく、身近な男性から人身事故に対する意見を聞いてイラッとしました。

その怒りをそのまま文章にして載せたのです。

 

小説の書き方でおススメの本は?

日常の感情(特に怒り)をストーリーにしていく、感情を文字にしてみるというのが、一番練習になり、ネタも尽きません。

例えば、コンビニで温めたお弁当とアイスを一緒にされた! という怒りでもストーリーになります。

コンビニへ行き、お弁当を温めてもらいアイスと一緒にされたというところまでを『起』と『承』にして、
それをしたらどうなるか?を考えられない人は嫌いという感情を『転』にする。
そして、『結』にプリプリしてしまったけど、アイスを食べたらどうでもいいことに気付いた、とか、頭が冷えた、というようにオチをつけて終わりです。

そういう風にして、1000文字程度のショートストーリーを書いていくのが、結局一番の上達への近道です。
(文法とかの書き方ではなく、どう書けばいいんだ!と悩むことがなくなるということです)

ただ、始めから「売れる小説」を書きたい人は、私が読んだ中で面白いと思った一冊をご紹介します。

ウェブ小説の衝撃 ──ネット発ヒットコンテンツのしくみ

レビュー

2000年代に、ライトノベル解説本が山のように出版されたのを覚えているだろうか。
あの当時、ラノベ読者であった僕は、かたっぱしから買い込んで読んで、その成り立ちなどを一生懸命勉強した。
同時に、ライトノベルを山のように読む中で、ある種の様式というのが分かったような気がして、少なくとも「ライトノベルとは」みたいなのが分かったような気になっていた。
そして今、ネット小説やウェブ小説と呼ばれる界隈で起こっていることが何のか、僕はさっぱり分からない。
いったい何が起こっているのだろうとずっと思っていて、解説本を出ないのかとずっと待っていた。
この本は、そんな疑問に応えてくれる本であった。

本編を読んで頂きたいのだが、要はマーケティングである。読者がついている作品を、読者が求めるパッケージにし、読者にリーチするような売り方・販売展開・販促を行って、読者に届いたというのが本質のようだ。

これは、かつてのライトノベル解説本とは一線を画する。ラノベ解説本は、作品としての影響の受け合いとパッケージングの受容のされかたとを絡めながら解説していたが、ウェブ小説の解説において、作品論はほとんど出てこない。
それはおそらく本質ではないからだ。
いや、おそらくは、様々なメディア間で相互影響し合った結果が今の状態なので、そう簡単に説明できないのだろう。
異世界ファンタジーの源流は、80年代のファンタジーブームではなく、ドラクエ、ファイナルファンタジー、テイルズシリーズなどのゲーム文化だ。DQとFFも、スーパーファミコン以降かもしれない。無論、それらの源流はロードス島戦記だったりウルティマだったりウィザードリーだったり、更に源流は指輪物語だったりケルト神話だったりアーサー王伝説だったりするのだが、今のシーンの書き手はもはやそんな源流なんか知ったことではない。
ナントカみたいな感じ、で十分長編がかけるくらい、創作された架空の世界は今の日本のメディアに満ち溢れている。
だからこそ、おそらくウェブ小説というのは、今のカルチャーの色々な部分の間接的な写像になっているのだと思う。

そして同時に、かつてのラノベが色々叩かれながらも、その中から頭飛び抜けた作家がでてきたように、ウェブ小説からも飛び抜けた(商業的という意味だけでなく)作家は出てくるのだと思う。

裾野は下に広がるので、裾野が広がれば平均点は下がる。しかしそこから頂上を突き抜ける爆発も起こり、やがて先鋭化していく。
同じことの繰り返しなのだ。

この本の面白いところは、紙媒体ではなくweb小説に着目しているところです。
中高年には紙の出版をしたとあれば称賛され尊敬の眼差しを向けられますが、若者にとって紙媒体は中高年ほど手に取るものではありません。
ほぼネットです。

なぜ、ネットでヒットしたラノベが紙媒体で売れるのか?
また、紙媒体での出版へのハードルが下がる、出版社側も失敗がないという観点から、web小説の可能性が見えます。

日本はまだまだ「古き良きものを大切に」という思考が強いですが、「古き良きものがいいのはわかる。だけど、新しいものもいい」と時代に合わせることをしていかないと、世界の猛者たちに食われます。

そういうことからも、個人がもっとweb小説を書いてくれるといいなと思っています。

 

まとめ

小説は、エンターテイメントである。
だから、書きたいことを書き、自分が面白いと思う演出をすればいい。

面白いものを創るには、まず自分が何を面白いのか?と知る必要がある。

それを日々、文字に書き起こせばいいだけのことである。







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ABOUTこの記事をかいた人

「生きる」と「愛」をテーマにし、言葉で世界を変える小説家。 役者経験を活かし、自分を見つめることで人生を豊かにさせる方法を伝えるマインドコーディネイター。webデザインで色んな人のビジネスに関わり、自分の世界観を広げ、子供たちが楽しくビジネスを学ぶ学校を作るのが夢。 【得意】 演技・人間観察・雰囲気読む・感覚を落とし込む・小説書く・サプライズ考える・男性を理解し応援する・難しいことをわかりやすく説明する