2017/08/28

【演技練習】役作りのコツ―台本を読むの具体例―

 


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まず、『台本を読む』とは?

役作りは、その役(キャラ)の生い立ちを考え、心理・行動を読み解くことです。

 

何度もしつこく言いますが、「泣く」という行動一つとっても、『自分』がその状況にいて感情が高ぶったから「泣く」のではありません。

 

あくまでも、その『役の人物』がそういう状況になって、こう感じたから「泣く」のです。

 

そして、その役の思考・行動に自分を近づけていくのです。

 

 

「悔やんで泣く」を例に、一人の人間を考える

仮の人物なので、「仮野さん」とします。

①仮野さんは、

  • 女性・学生
  • 普段から感情豊かでコロコロ表情が変わる人
  • 友達がたくさんいる
  • 責任感が強い
  • 部活の試合に自分がミスをしたことで負けてしまった
  • そのミスは、普段なら絶対しないことだった
  • 試合の前日、部員が自分の陰口を言っていることを聞いてしまった
  • 気持ちの整理をしてきたつもりが、ミスをした
  • 陰口を言う方も悪いが、結局問題を解消できなかったのは、やっぱり自分のせいだと思っている

⇒先生や仲間から「どうしたの?」と理由を聞かれても、「すみませんでした!」と謝ることしかできず、悔しさから涙が止まらない状態になりそうだな。

 

 

②仮野さんは、

  • 男性・会社員
  • 既婚
  • 職場の上司に恵まれず、仕事量も多くてキツイ。毎日がツラい
  • でも、家族を養うためにも必死で働いている
  • それを応援する妻が、実はご近所のトラブルに巻き込まれていた
  • トラブルに気付くことが出来ずに、妻はとうとう倒れてしまった
  • 自分は家族のために働いていると思っていたが、その家族に負担がかかっていたという事実を知る
  • 今は穏やかに眠っている妻の顔を見て、悔しさが募る

⇒妻の手をとり、「俺は何をやっているんだ」と自分を責めながら悔しさに顔を歪めるだろう。泣くかどうかは、その時の感情に任せる。

 

 

③仮野さんは

  • 子供・男の子(2~3歳)
  • 何でも自分でやりたいお年頃
  • でも、うまくできない
  • 何でも興味がある
  • お父さんとは、ほぼ会わない毎日(いるはいる)
  • お母さんは、口を出し過ぎる傾向がある
  • お母さんに、できたところを褒めてもらいたい
  • たくさん褒めて、好きになってもらいたい
  • でも、思うようにできない

⇒とにかく悔しい。でも、この悔しさもどう表現していいかわからず、泣くことで伝えている。いわゆるギャン泣き。本人も訳がわからなくなっている。支離滅裂な言葉を発する。

 

 

こんな感じです。

その役の心理や育ってきた環境からなる行動を深く考え、設定していくのが「役作り」

まあ、これでもまだまだですけどね(笑)

 

役を深く作っていくと、勝手に感情は出てきます。

役に近づける行動をとっているので、「行動の理由づけ=感覚」ができているから。

感覚はもう自分だけのものなので、得た感覚をどこに当てはめるかは、役によって違います。

 

 

今度は、私の好きな戦隊のエキストラとして役作りをしてみましょう。

怪物が現れて、そこから逃げる一般人

エキストラでも、以下の3つを考えるだけでも、とる行動は違います。

  1. そのキャラの状況
  2. その直前までの心境
  3. 怪物が現れて、何を思ったか

この3つです。

 

では、いきましょう。

 

<Aさん:男性>

①就活中。10社受けて全滅。最近イラだっている。今もスマホで求人情報を見ていた。

②採用しない会社も、そんな社会も、皆クソだと思っている。投げやり。

③「何なんだよ、俺ばっかり」と、どうせろくなことがないなら死んでやるかとも一瞬考えるが、

やっぱり死にたくないという気持ちの方が強く、

「くそ!」と思いながらも、猛ダッシュで逃げる。

 

 

<Bさん:男性>

①仕事の商談がまとまり、上司へ報告の電話をしていた。

②よし!と嬉しい気持ちと、明るい未来になりそうでわくわくしている。

③突然の出来事に、頭が真っ白になるが、せっかくの希望を捨てるか!という気持ちで走る。

恐怖というよりは、負けねーぞって気持ちの方が強い。

 

 

<Cさん:女性>

①学生。2年付き合っている彼とのデートで先に待っている。今もSNSでメッセージを送っていた。

②久しぶりだし、大好きな彼なので嬉しい気持ちが顔にも出ている。ウキウキ、わくわく。

③恐怖しかない。

彼は大丈夫だろうか?会いたいという気持ちが強い。

彼に連絡をとろうとしながらも、必死に逃げる。

 

 

このように、「逃げ方」も人それぞれです。

皆が皆、怖いだけで逃げるってわけではない。

 

エキストラで、ここまで考えない?

いやいや、ここまで考えた方が面白いでしょ!!

ただ、エキストラをやったことがある人は知ってると思いますが、当日その場で指示されるので、役作りには時間との勝負。

なので、この3点をおさえておけば、作品の内容を壊すことなく、人とはちょっと違うことができると思います。

こんな風に、何かの行動一つを例にして、役作りをしてみましょう!

 

読んでくれて戦キューヾ(*´▽`*)マタネー♪

 

 

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