青春

天使の階段

 今日も雨が降っている。  憂鬱以外の感情の持ちようが無い僕は傘を開くと学校を後にした。  雨は、嫌いだ。  視線を地面に落とすようにして歩き出す。  そんな僕を擦り抜けて雨の中でも他の生徒達は賑やかな笑い声を振りまいて…

麗らかな恋の花

春。 桜が咲き始めた頃、私は学校を卒業した。 卒業式も無事に終わり、学校生活最後を名残惜しむようにして、卒業生達は校舎やら校庭やらに集まっていた。 先生方に挨拶を済ませた私は、特に用はないと生徒達の間をくぐり抜け門を出る…