橘右近

キレイごとだろうが、笑われようが関係ない。私は小説を収入源にはしない。

私の言っていることややっていることは、ほぼ理解されないことの方が多い。 キレイごとだと言われることもある。 笑われることもある。 どんなことかというと、こんなことだ。 「あなたは、サンタクロースはいると信じているだろうか…

はちみつの時間―甘い言葉を囁かれて―

 学校も休みである日曜日、有羽は晟の部屋へと遊びに来ていた。と言っても、お互いにやらなければいけない課題を黙々と進めていたのだが。  自分の分は終わったと背伸びをする有羽は、ノートを見て難しい顔をしている晟に後ろから抱き…

Sweet Christmas【彩と実春編】

 晟(せい)とのツーショットをまざまざと見せ付けられてからも、いつもと変わりなく接していた実春(みはる)だったが、パーティでの彩(あや)の様子にある心配の種を撒いていた。  それは終了時には大きく花を咲かせ、いても立って…

Sweet Christmas【彩と聖編】

「じゃあね、彩ちゃん。また今度……年明けかな?」 「そうね。初詣、一緒に行けたら行きましょ」  仲良しメンバーで過ごしたクリスマスパーティも終わり、晟や有羽と四人揃って帰宅していた聖たちだったが、自宅へ向かう分岐路にさし…

Sweet Christmas【有羽と晟編】

 素敵な仲間達と迎えたクリスマス。こうして一緒に集まってパーティをするのは初めてのことだったが、昔からのイベントのように違和感なく懐かしい気分で一時を過ごした。  帰宅の時刻となり一通りの片づけを終えると、晟(せい)は有…

Sweet Christmas【prologue】

 12月25日。  今日は前々から皆で約束をしていた日だ。今の仲良しメンバーで盛大なパーティをしようと。今年になってようやくそれが叶うということだ。  仲間のの叔父が経営している飲食店を貸切にして、皆で準備をし、思い出に…

はちみつの時間―寝起きの本音―

「ねえ、遼(りょう)。ひざまくらしてあげる。こっちきて」  自室のベッドの上に座り、有羽(ゆば)はそう言って手招きをした。  年頃の男子としてはおいしいのか困ってしまうのか微妙なシチュエーションだが、せっかくの有羽の誘い…

彼と私と天の川

「はあ……何やってんだろ私」  深いため息をつき、すっかり暗くなった空を映し出している川を見つめながら、有羽(ゆば)はそう呟いた。その視線はどこを定めるわけでもなく、ただ川の奥を向いていた。  今日は久しぶりの下校デート…

イメージカラー

「先輩、バレンタインで俺が言ったこと覚えてる?」 この一言で、先輩の顔はみるみる内に赤くなった。 反応から覚えていることが予想できるが、どうしても彼女の口から言わせたくなる。 先輩は俺から視線を外し、躊躇いがちに口を開く…