なぜ男性は女性が描くライトノベルが苦手なのか?

タイトルのような男女の差違を小説の書き方でも表現していこうかな?と思ってます。
例となる超短編を書いて見せたり、そのポイントをお話したり。

実際に見てもらった方が早いと思うので、サクッとオープン。

 

男性は事実の描写を多くし、女性は感情を中心に書く

⚫『猛暑』を表現

■男性主人公:
うだるような外気の熱に無意識に自動販売機を探した。50m先にあるオアシスを見つけるが、ほとんどの飲料水に『売り切れ』のランプが赤く光っていた。

<解説>
自動販売機といえば一番先に思い浮かべるのが飲料水。つまり、自動販売機を探すということは、喉が渇いて水分をとりたいということ。喉が渇くということは汗をかくような状態であることがわかる。
これだけでも「暑さ」としては表現できているが、ここで「ほとんどの飲料水が売り切れである」ということから、多くの人が同じように水分を欲しがるような暑さであると差別化してみた。

 

女性主人公:
じりじりと水分を含んだ空気が鬱陶しくまとわりついてくる。家を出る前にたっぷりとつけた日焼け止めも、この陽射しじゃきっと効かない。シミになって残ったら嫌だな……そんなことを考えながら歩いた。

<解説>
まず、女性は「自分をかわいくみせたい」という思いが強いことを認識しておかなければならない。(男性──特に好きな人から「かわいい」と言われたいという欲求が強い。自分が特別なんだと思えるから)
なので「美」に関する感情で表現するといい。
この主人公は暑いのが嫌い。そして、紫外線はもっと嫌い。「嫌い」という感情を「別の嫌いと思う対象」で比較するとウケる。

 

⚫『恐怖』を表現

男性主人公:
使われなくなって10年は経っている廃校。もちろんエアコンなんて気の効いたものはない。正確にいうと、作動することはなかった。
しかし建物に入った途端、それまで流れるように出ていた汗が急に止まった。
永遠と続きそうな暗く長い廊下に設置されている窓もピッタリと閉ざされ、風が通り抜ける隙間はない。
それでも、そこに滞る空気はヒンヤリと冷たかった。

ガチャン
背後で鍵の閉まる音がした。
一緒にいた女子が悲鳴を上げた。
重い鉄の扉に一番近くにいた友達がそのノブを回す。
1回、2回、3回……。
ガチャガチャと音を鳴らすだけで、扉はびくとも開かなかった。

退路を絶たれた。
その場にいた全員がそれを確認するように互いの顔を見つめる。

「とにかく、ここから出る方法を考えよう。窓が割れるか確かめてみるよ」

そう言って、右側にある教室の中を照らそうと懐中電灯を向けた。

だけど、僕は見たんだ。
その時に廊下に佇んでいた不気味なほどに黒く大きい塊を。

そこからヤツと僕らの戦いが始まった────

<解説>
事実関係や状況で「恐怖」を表現。ちなみに「怖い」という感情は一切書いてない。
対象を正反対のもので比較すると、危険度が増す。危険は恐怖を連想させるので、「怖い」という文字を使わずとも「危険な状態である」ことがわかればそれは恐怖となる。
「エアコンがない、汗が流れ出ていた=暑い」なのに「風も通らずに滞っている空気が冷たい」と比較すると、そんな状況はありえないので不可解なことが起こっている=恐怖と判断できる。
「退路を断たれる」も逃げ場がないという恐怖を表現。

 

女性主人公:
それまでは楽しかった。軽い肝試し感覚で、この暑さを吹き飛ばせればいいなくらいにしか思っていなかった。
友達のカリナと一緒にセミに驚いて叫んでしまい、男子たちにからかわれるのもどことなく嬉しくて。

だけど、使われていない学校の中に入ってから、それはもう遠い思い出となった。

男子たちの間に入るようにしてカリナと手をつなぐ。
そうしていないと、怖くて立っていられなかった。
私達以外には誰もいないはずなのに、闇に包まれた廊下の奥に何かがいるような気がして、ぎゅっとつないでいる手に力を込めた。

怖い……もう帰りたい。
そう思った時だった。

ガチャン!と耳を疑うような音がした。
「きゃー」とカリナが叫ぶ。その声がさらに恐怖を増して、私は体をすくめた。

嘘でしょ?まさか、鍵かけられた?
っていうか、誰に?私達の他に誰もいないのに。

「ねえ、開かないの?」

ドアを開けようとする男子に、震える声でカリナが尋ねる。
男子は「くそ! 何で開かねーんだよ!」と怒っていた。

やだ……どうするの? どうすればいいの?
こんな所、一秒だって長くいたくない。
私は誰かが何とかしてくれやしないかと皆の顔を見つめた。

そんな中で仮野くんが言う。

「とにかく、ここから出る方法を考えよう。窓が割れるか確かめてみるよ」

そうか。そうだよね。
皆無事で出られるよね。大丈夫、大丈夫。
仮野くんの言葉に安心した私は、彼が照らす先を一緒に見る。

不意に、仮野くんの視線が止まった。

ごくりと唾を飲み込む音が聞こえる。
きっと、彼と私が見たものは同じだ。あの黒くて大きい化け物。

無駄だとはわかっていても思ってしまう。

ああ、こんな所、来なきゃよかった。

<解説>
とにかく女性は感情や感覚の共有をしたいので、「怖い」「どうしよう」「帰りたい」など、マイナスの感情を書き連ねる。
そこで少し前までは「楽しい(プラスの感情)」状態だったことも比較対象とすると、プラスからマイナスへの転落ということで『恐怖』をより感じることができる。
蛇足だが、女性主人公なら「会話文」を多めにしたり、人物の名前を載せると文章が女性っぽくなる。

***

こんな感じです。
これを一つずつにして、ポイントを最後(この部分)でお話しようかな?と。

こういうのもあったら面白いかなー?

ちなみに、タイトルにある『なぜ』の答えは別の記事に書きました。

 

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